自己成長ブログ

自己成長するために必要行動や考え方

可動域を広げよ

著者:齋藤孝

明治大学教授

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【はじめに】

 私は可動域を広げるために、毎日ストレッチ体操を実施している。理由は様々だがストレッチ体操をすることで体内の新陳代謝や筋肉の柔軟性を向上させたり、疲労回復の促進、運動時に力強く動ける肉体を作る為である。話は変わるが、現在の職場では毎日のようになぞなぞクイズを2〜3問を高齢者の方々と一緒に考えている。頭の柔軟性が高くないとなぞなぞクイズは答えを導き出せないのだ。そこで脳トレも考えたが、身体も柔らかくなれば脳も自然と柔らかくなるし、脳の柔軟性が高まることで物事を多方向からみることができるという。つまり、一つの価値観だけに固執せず四方八方からものを見て考える。そこでこの本書を読み、内容を今後の人生の教訓として活かしていきたい。

 

 

 

可動域を広げるとは身体だけでなく、脳の可動域も広げる、普段の行動範囲拡大させる、より多くの情報をネットやテレビから仕入れるなど、簡単に言えば「可動域(視野)を広げよう」ということだ。

 


私が今回ご紹介する目次タイトルは全部で5選である。本の全書の要約文というより、紹介したい目次タイトルとその内容をピックアップして紹介する。

ではさっそく本の世界へ参ろう。

 


目次タイトル1

【身体が萎縮すると思考まで凝り固まる】

 


 "はじめに"でも説明したとおり身体が柔らかくなれば脳の柔軟性も高まると思う。

 身体と脳の働きが連動しているということは誰しも経験的に理解しているのでないか。

イライラした時に少し運動するとスッキリしたり、ジョギング中に良いアイデアが浮かんだりといったことは良くあることだ。身体と脳が連動する事で両方がポジティブになるのである。

 逆に、1日中何もしないでベッドでゴロゴロしたりするだけで1日が無駄になったという声も良く聞く。そんな1日が続くと脳は「何もしなくて良いんだ」という思考回路に陥り、価値観が固執する。価値観が固執すると視野は狭くなる一方である。

 ストレッチにしろ、ジョギングにしろ、身体を動かすことで脳までも思考力が高まれば、仕事やプライベートなどで臨機応変に熟すことができるはずであろう。

 少し専門的な言葉を言わせていただくと、「老廃物」というものが人間誰しも体内にある。例えば1日中、デスクワークをしていると老廃物が肩や首にたまれば凝り固まり、「こり」となる。そうするとこりは筋肉を固めてしまう仕組みだ。脳も同様に考えれば脳も凝り固まれば思考を止めてしまう仕組みである。ちなみに、ストレッチする時は「痛気持ちいい」がベストである。「痛気持ちいい」という違和感を覚えると身体は少しずつ柔らかくなってくる。

 良く年齢が高くなればなるほど柔軟性が低くなる、体力が低下すると言われている。しかし、本当にそうだろうか。例えば、年齢40歳の人でもフルマラソンしている人もいれば、小学生で1kmも走ることが難しい子供もいる。産まれたての赤ちゃんは身体が柔らかいだけではなく世の中の全てに対し関心を持つ。何し対しても好奇心旺盛でだったのではないか。つまり、柔軟さや体力は年齢と関係ない。ストレッチをやるからやらないか、運動をするかしないかで変わっていくんだなと認識しなければならない。

 身体、特に本書では肩甲骨を柔軟にすると脳も表情も柔らかくなり思考や身体がぎこちなくなるという相関関係があると研究結果で分かったという。1日15分単位で肩・肩甲骨を一回以上回すことをすすめている。ぜひ実践してみろう。

 


また、本書のストレッチ方法を以下に記載するのでぜひ参考にしてみよう。

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目次タイトル2

【男性はもっと女性から学べ】


 日常生活において基本私たちは仕事・育児・家事に追われる毎日を過ごしている。もちろん、普段のルーチンワークから得られるものは多く存在している。しかし、様々な実体験はより脳に刺激を与える。著者の齋藤孝氏は、知らなかった土地に出かけてワクワクしたり、たまたま見かけて興味を持ち調べてみたら面白かったとか、口コミで勧められているお店に行けばハマったとかなど、未経験の地やものに興味・関心を持つのは女性の方が多い。

 恋愛についても言える。男性は恋愛を通じて相手から学ぶ姿勢が乏しく、逆に女性は大いに学ぼうとする。女性の場合、男性の趣味や得意分野を吸収し、仮に別れてもそれを維持する傾向があるという。例えば男性がジャズを好んで聴いていたらいつの間にか自身もジャズが好きになっていたりするという。そういうことを目的として、付き合う男性を次々と変える女性もいるそうだ。やがて女性はそれらを教養として身につけると男性と差が開く。付き合っている女性や奥さんの話を面倒くさがらず、もう少し聞く耳を持ってもいいのではないか。

 私も時折、運動部員のテニスや運動を指導する時がある。どちらかというと、男性よりも女性の方が学ぶ姿勢が高い。聞いている時の目や態度が違うと感じている。赤ちゃんまでとは言わないが、ある程度物事に興味・関心も持ち、そして視野を広げていく。私もこの本を読んで学ぶことが多い。

 

 

 

 

目次タイトル3

【知るだけでは可動域は広がらない】

 このご時世、欲しいと思う知識・情報はいくらでも得ることができる。しかし、これほど恵まれた環境にいても可動域は広がるとは限らない。結局、知識が増えたとしても自分の考え方や感覚、行動様式が変わらないとすれば知識は自分の内面を補強するか、もしくは意に沿わずに頭の中を通り過ぎるだけである。自分の可動域を広げるならストレッチと同様に「痛気持ちいい」という状態を生み出さなければならない。つまり、違和感や面倒くささをくぐり抜けるくらいのチャレンジ精神が必要である。ただの「気持ちいい」では、現実から抜け出すことは容易ではない。現状を変えたいのであれば、「少し居心地が悪いな」や「違和感がある」くらいが良い。新天地での挑戦はもちろん、最初から上手くいく方が難しい。YouTuberのマコなり社長も「挑戦は、今までしたことのないことをやる。つまり、初心者そのもの。挑戦なんていうのは1勝9敗だ。ことごとく負けるし、1勝できたら素晴らしいと褒めるべきだ」と言う。知識だけではただのインプットである為、得た知識を情報化させ世に公言するくらいのアウトプットを実施し、復唱する。可動域(視野・行動範囲)を拡大させることに尽きる。

 

 

 

目次タイトル4

【世の中は一人遊びを歓迎している】

 


現在、一人で遊べる環境や昔に比べてかなり広まった。ディズニーでもシングルライダー、1人旅、1人カラオケ、1人キャンプ、1人カフェ、1人居酒屋、1人ラーメンなどたくさん実行している人は多く見受けられる。男性が多い傾向かと思えば、最近は女性も1人で遊んだり、出かけることも少なくない。私自身、ディズニーでシングルライダーとして遊びに行ったり、あのリッツ・カールトン東京の45階のラウンジで2時間ほどのんびり過ごした経験も何度もある。1人ラーメンなんか中学生の時に既にしていた。それはさておき、1人だからといって萎縮することはなく「やりたい」と思うことを素直に単独で実行すれば良い。1人カラオケなどは、そこで誰にも邪魔されずに歌の練習をしたりカラオケなのに読書する人もいる。つまり、常識にとらわれずにそこの環境で自分が何をしたいかを考える。1人でできることを目的として行く。私の考えとして、もっと視野を広げる為には、1人+未経験のことをしているとより感性は豊かになり、可動域は広がるのではないかと思う。社会の敷居は下がっているのでそれを利用しない手はない。そういう意味でも「1人の時間」も重要である。また、気分が落ち着かないようなことや落ち込むことがあれば、そういう時は無理に可動域を広げずに、ゆっくり休み交感神経と副交感神経のバランスを整えることも考えよう。

 

 

 

目次タイトル5

【師匠との出会いで人生が大きく変わることも】

 


「師匠」「先生」と呼べる人に出会うことによって人生が大きく変わることもある。私は普段高齢者施設でリハビリを担当している理学療法士である。油絵が好きな1人の女性高齢者がいる。その方は「幼い頃から脳に知的障害があり、何にたいしても夢中になれなかった。けども高校の時に油絵の先生と出会ってから今の87歳まで現役で継続できている」と話している。その方は1人の先生と出会い、一つの文化に触れることでその人の世界観が変わることもある。その方の油絵は100万円を超えるほどの価値を持っているそうだ。素人でありながらその分野に長けた人もこのように存在する。私も高校の時にお世話になったテニススクールのコーチがいる。今でもお付き合いをさせていただいているが、人生の師として常に尊敬している。本来私は、施術家である。「施術家ならば施術家を師匠としてするべきだ」と言う人が多い。たしかにその専門分野に長けた人を師匠として仰ぎ、得られるものも多いかもしれない。しかし、なぜ私が施術家でもないテニススクールのコーチを師としてみるのか。それは、その師が「specialistではなく、generalistだからだ」。施術家を師匠とすればその分野の事を深く掘り下げて学ぶことはできるが、その師は様々な分野を大局的かつ細かく知識として持ちその行動も範囲が広い、つまり人として可動域が広いからだ。私も大学生の頃は、いろんなテニススクールのコーチと接してきた。何回か触れているうちに、失礼ながら言わせていただくと、それらのテニススクールのコーチ陣はテニスに対する話題はしっかり聞くが、他の話題はあまり触れようともしない。テニスに対する同じ会話を繰り返すことが多く、それ以上幅が広がらないから行くのを辞めたのだ。やはり私の師は「同じ話題で盛り上がるのも良いが、やはりいろんなことを知識や経験として持っておくと話や行動の幅は広がるし、信頼されやすい」と言う。

私もそのような師として物事を見れる人間になりたいと感じる。

 

 

 

【おわりに】

 


 今回は可動域を広げるというタイトルのもと、要約文を記載した。私自身、普段から興味・関心持てない事柄に対して知識が疎く、調べる癖も欠けていることがある。

しかし、毎月10冊ほど本を読み進めていくと

可動域を広がっていく実感が湧いてきている。そして、本書の最後に齋藤孝氏が可動域チェックリストを挙げている。

ぜひ一度目を通してみてもらいたい。

設問は全部で30個。だいたい20個以上チェックできればこれからの人生を謳歌できると思うと書いてある。逆に10以下だと要注意だそうだ。まずはチェックを一つでも増やすことを日々の目標に据えてみてはいかがだろうか?

 

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